電車内での飲食はアリ?ナシ?
電車内で飲食する人をどう思うか、全国で集計したところ、全国の平均値は「アリ」と回答した人が46.8%、「ナシ」と回答した人が53.2%と、「ナシ」が「アリ」よりも上回ったもののほぼ半々の結果となりました。
「ナシ」と回答した人の大部分の考え方は、公共交通機関である電車に乗っている時間はあくまでも移動時間であって、できるだけ他の乗客に迷惑を掛けないように過ごすべきだというものです。
飲食をしていると、急停車した時にぶちまけてしまう可能性があります。
また、飲食している本人は気にならないかもしれませんが、辺りには食べ物の匂いが立ち込めます。
食べかすが落ちたり、食べ終わったごみを放置したりと、飲食に関するマナーの悪さが目立つのも「ナシ」と回答する一因となっているのではないでしょうか。
電車内では飲食はもちろん、大きく広げて読む新聞などもマナー違反だと考える方が多いです。
「アリ」と回答した人の考え方には駅弁が影響している?
電車内での飲食が「アリ」と回答した人の中には、持参弁当やコンビニ・ファーストフード店で購入した食べ物ではなく、「駅弁」を食べることを前提とした考え方をしていました。
とくに東北地方では駅弁の激戦区だということもあり、「電車内での飲食イコール駅弁」だと頭の中で変換された人の割合が多かったのです。
東北には、お米をはじめとする美味しいものがたくさんあります。
岩手県のうにめしやはらこめし、宮城県の牛タン弁当など、各地に名物となる駅弁があります。
駅構内で売られている駅弁を見れば、つい買いたくなってしまいます。
そして、買えば美味しそうで我慢できず電車内で食べることになるのです。
ただ、都心の電車と比較すると、東北の電車内はゆったりしていてラッシュもひどくありません。
また、車内にトイレがあることが多いです。
観光者を歓迎する文化があり、駅弁の売上のためにも電車内での飲食に寛容であると言えます。
マナー違反と思う人が一番多かった地方とは?
電車内での飲食は「ナシ」、つまりマナー違反だと考える割合が一番多かった地方は、「北海道」でした。
その結果は「アリ」が38.9%に対して、「ナシ」が61.1%と顕著な差が出ています。
北海道の方が電車と聞いて思い浮かべることが多いのは、路面電車です。
路面電車のルールでは、飲食と喫煙の禁止されています。
北海道は魚介類をふんだんに使用した駅弁が有名なので、東北地方のように電車内での飲食に寛容なのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれません。
また、土地が広大な分、電車の乗客は少なく空いていそうなイメージがあり、電車での飲食をマナー違反だと捉える割合が高いことは意外に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回の集計結果で、電車内での飲食を禁止するルールが北海道に浸透していることが分かります。